山内

1999年に家族3人と、義父、義母、義妹で結婚式をした民宿に再訪したのですが、その帰り、弟が讃岐うどんを食べに連れて行くからと案内してくれました。
善通寺で高速を降りて、どんどん走り、琴平を越え、山の中へ、そして土讃線の線路端を延々と走り続け、およそ看板らしくもない看板を目指して行きつくと、最後に妖しい林道が待っている。(今は少し雰囲気が変わってしまいましたが…)
映画の中で、「線路沿いの道を・・・」ときた時には、女房と「やまうち!!!」と叫んでいました。
手作りにこだわったうどんは、全て手切りで、いまだに薪で湯がいている。
うどんは「あつあつ」「あつひや」「ひやひや」の3種類で大小があり、カウンターの横にはものすごい数の天ぷらが置かれています。
僕は「ひやひや」を頼んだのかな?
そしてその麺を食べたとたん・・・・

「!!!!!!!!!!

そのうどんの歯ごたえと腰の強さにすっかり魅了されてしまいました。
現在店の構えは当時とは少し変わってしまったものの、腰のある、つやのあるすばらしいうどんは変わりません。
昔、両親が作っていたうどんは、充分に茹で上がっておらず、その為に粉っぽい味になっていた事も判ったし、本当のうどんのおいしさにまさに開眼させられた時でした。
そう、名店「山内」との出会いが、その後の僕の讃岐うどん遍路のきっかけでした。
それ以降、機会がある度に、うどん屋巡りをする事と、四国八十八箇所のお寺参りが、セットのようになって僕の里帰りの風物詩になってしまっています。

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