F1CD-013B
ウィリアムズ・ホンダFW11 (Williams HONDA FW11) 1986年
ウィリアムズ・ホンダFW11B (Williams HONDA FW11B) 1987年
実車について
Canon Williams HONDA FW11 1986年
前年終盤の大活躍から、この年更なる飛躍が期待されました。
チームにはケケ・ロズベルグに代わって、1981年、1983年にチャンピオンとなったネルソン・ピケが合流。前年初優勝し登り調子のナイジェル・マンセルと強力なタッグを組む 予定でした。しかし、シーズン直前、フランスでマシンテスト後、チームオーナーのフランク・ウィリアムズが自動車事故を起こし、下半身不随となってしまいます。チームオーナーを襲ったこの悲劇は、本来チームを纏めるべきオーナーが長期入院をした為に、パトリック・ヘッドが同じイギリス人のマンセルを強力にサポートしたりするなど、チーム内でごたごたが絶えなくなります。そしてチーム内は次第にマンセル派と、ピケ派に二分されてしまう事になりました。それが結果的に1987年一杯でのホンダエンジン提供終了につながって行きます。それでもこの年のFW11は強力でマンセル、ピケ共に優勝、ポイントを稼ぎ、チームにそしてホンダに初のコンストラクターズ・タイトルをもたらします。そして、マンセル、ピケ、そしてマクラーレンのプロストの3人がほぼ横並びのポイントで迎えた最終戦オーストラリアGP。チャンピオンタイトルの夢はナイジェル・マンセルのタイヤバーストと共に砕け散りました。
デザイナー パトリック・ヘッド、フランク・ダーニー ドライバー ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ
戦績 (1986年)
5 ナイジェル・マンセル | 6 ネルソン・ピケ | |||
予選 | 決勝 | 予選 | 決勝 | |
ブラジルGP | 3位 | リタイア | 2位 | 優勝 |
スペインGP | 3位 | 2位 | 2位 | リタイア |
サンマリノGP | 3位 | リタイア | 2位 | 2位 |
モナコGP | 2位 | 4位 | 11位 | 7位 |
ベルギーGP | 5位 | 優勝 | 1位 | リタイア |
カナダGP | 1位 | 優勝 | 3位 | 3位 |
USAGP | 2位 | 5位 | 3位 | リタイア |
フランスGP | 2位 | 優勝 | 3位 | 3位 |
イギリスGP | 2位 | 優勝 | 1位 | 2位 |
西ドイツGP | 6位 | 3位 | 5位 | 優勝 |
ハンガリーGP | 4位 | 3位 | 2位 | 優勝 |
オーストリアGP | 6位 | リタイア | 7位 | リタイア |
イタリアGP | 3位 | 2位 | 6位 | 優勝 |
ポルトガルGP | 2位 | 優勝 | 6位 | 3位 |
メキシコGP | 3位 | 5位 | 2位 | 4位 |
オーストラリアGP | 1位 | リタイア | 2位 | 2位 |
Canon Williams HONDA FW11B 1987年
前年、コンストラクターズタイトルは手中にしたものの、ドライバーズタイトルを逃したキャノン・ウィリアムズ・ホンダチームは前年型改良のFW11Bでシーズンに望みました。FW11Bはネルソン・ピケのアイデアでドライバーシートがより低くレイアウトされています。その為、ドライバー背後のロールバーのシルエットが低くなっています。
また、この年ターボエンジンに初めて吸気制限が加えられ、4バールまでの過給圧となり、圧力制限の為にポップオフバルブの搭載が義務付けられました。
更に、燃料搭載量が制限され195?までとなり、それに伴う改正が加えられています。
ドライバーは前年に引き続き、ナイジェル・マンセルとネルソン・ピケ。前年依頼二人間に生まれた確執は修復される事なく、シーズンを闘う事になります。
キャノン・ウィリアムズ・ホンダチームは、新たにホンダユーザーとなったキャメル・ロータス・ホンダと共にホンダパワーで快進撃を続け、あっさりとコンストラクターズ・チャンピオンを獲得します。そして、初めての開催となった鈴鹿サーキットでの日本GP。予選アタックにおいてナイジェル・マンセルがS字カーブでクラッシュ。その結果、ネルソン・ピケがチャンピオンを獲得しました。
デザイナー パトリック・ヘッド、フランク・ダーニー ドライバー ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ、リカルド・パトレーゼ
戦績 (1987年)
5 ナイジェル・マンセル | 6 ネルソン・ピケ | 5 リカルド・パトレーゼ | ||||
予選 | 決勝 | 予選 | 決勝 | 予選 | 決勝 | |
ブラジルGP | 1位 | 6位 | 2位 | 2位 | ||
サンマリノGP | 2位 | 優勝 | アクシデント | 欠場 | ||
ベルギーGP | 1位 | リタイア | 2位 | リタイア | ||
モナコGP | 1位 | リタイア | 3位 | 2位 | ||
USAGP | 1位 | 5位 | 2位 | 2位 | ||
フランスGP | 1位 | 優勝 | 4位 | 2位 | ||
イギリスGP | 2位 | 優勝 | 1位 | 2位 | ||
西ドイツGP | 1位 | リタイア | 4位 | 優勝 | ||
ハンガリーGP | 1位 | 14位 | 3位 | 優勝 | ||
オーストリアGP | 2位 | 優勝 | 1位 | 2位 | ||
イタリアGP | 2位 | 3位 | 1位 | 優勝 | ||
ポルトガルGP | 2位 | リタイア | 4位 | 3位 | ||
スペインGP | 2位 | 優勝 | 1位 | 4位 | ||
メキシコGP | 1位 | 優勝 | 3位 | 2位 | ||
日本GP | アクシデント | 欠場 | 5位 | リタイア | ||
オーストラリアGP | 3位 | リタイア | 7位 | 9位 |