F1CD-024A

マールボロ・マクラーレン・ホンダMP4/6 (Marlboro Mclaren HONDA MP4/6)



実車について

 
Malboro Mclaren HONDA MP4/6  1991〜1992年

 前年フェラーリに激しい追い上げを受けたマクラーレン・チームはシャーシ開発に全力を注ぎます。ライバルへ追いつくべくフェラーリのデザインを基に、完成したマシンでしたが、しかし、ライバルに比べると決してデザイントレンドをリードするものではありませんでした。
 強力なホンダ・エンジンのパワーを生かす事。それがこの新型マシンの大命題でした。
 前年、大柄なゲルハルト・ベルガーが、苦戦する原因となった狭すぎるコックピットも一新され、ようやくベルガー本来の走りを取り戻します。
更なる改良を施したエンジンはホンダの誇るV12ユニット。RA121Eと名付けられたそのエンジンは高出力を武器にシーズンを闘います。
ライバルと目されたフェラーリでしたが、チーム内の内紛から失速。代わってマクラーレンを猛追したのが、空力特性に優れたウィリアムズ・ルノーでしたが初期トラブルに泣かされ、開幕4連勝、その後も順調にポイントを稼いだアイルトン・セナがシーズン序盤のマージンを生かして辛うじてチャンピオンを守る事に成功したのでした。
 この後エンジンのトレンドはV10エンジンへと移ってゆきます。その結果、マクラーレン・ホンダMP4/6は史上最後のV12エンジン搭載のチャンピオンマシンとなりました。翌年序盤に小改造を施したMP4/6Bで闘いますが、既にハイテクマシンとなったウィリアムズには及びませんでした。
  

 デザイナー ニール・オートレイ
 ドライバー アイルトン・セナ
、ゲルハルト・ベルガー

戦績 (1991〜1992年)

1991年 1 アイルトン・セナ 2 ゲルハルト・ベルガー
予選 決勝 予選 決勝
USAGP 1位 優勝 7位 リタイア
ブラジルGP 1位 優勝 4位 3位
サンマリノGP 1位 優勝 5位 2位
モナコGP 1位 優勝 6位 リタイア
カナダGP 3位 リタイア 6位 リタイア
メキシコGP 3位 3位 5位 リタイア
フランスGP 3位 3位 5位 リタイア
イギリスGP 2位 4位 4位 2位
ドイツGP 2位 7位 3位 4位
ハンガリーGP 1位 優勝 5位 4位
ベルギーGP 1位 優勝 4位 2位
イタリアGP 1位 2位 3位 4位
ポルトガルGP 3位 2位 2位 リタイア
スペインGP 3位 5位 1位 リタイア
日本GP 2位 2位 1位 1位
オーストラリアGP 1位 優勝 2位 3位

                            

1992年 1 アイルトン・セナ 2 ゲルハルト・ベルガー
予選 決勝 予選 決勝
南アフリカGP 2位 3位 3位 5位
メキシコGP 6位 リタイア 5位 4位


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